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帯状疱疹の定期予防接種

更新日:2025年6月16日

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2025年(令和7年)4月から、帯状疱疹ワクチンが定期予防接種に位置付けられました。

帯状疱疹は、過去に水痘(水ぼうそう)にかかった時に体の中に潜伏した水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することにより、神経に沿って、典型的には体の左右どちらかに帯状に、時に痛みを伴う水疱(水ぶくれ)が出現する病気です。
合併症の一つに皮膚の症状が治った後にも痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」があり、日常生活に支障をきたすこともあります。
帯状疱疹は、70歳代で発症する方が最も多くなっています。

対象者

  1. 年度中(4月~3月)に65歳を迎える方
  2. 60歳以上65歳未満の方であって、ヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害(身体障害者手帳1級)を有する方

対象者の経過措置

経過措置として、定期接種の開始から5年間(2029年度(令和11年度)まで)は以下の方も対象となります。

  • 年度中(4月~3月)に70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳(5歳年齢ごと)を迎える方

令和7年度対象者

令和7年度対象者一覧
年齢令和7年度対象者の生年月日
65歳1960(昭和35)年4月2日生から1961(昭和36)年4月1日生の方
70歳1955(昭和30)年4月2日生から1956(昭和31)年4月1日生の方
75歳1950(昭和25)年4月2日生から1951(昭和26)年4月1日生の方
80歳1945(昭和20)年4月2日生から1946(昭和21)年4月1日生の方
85歳1940(昭和15)年4月2日生から1941(昭和16)年4月1日生の方
90歳1935(昭和10)年4月2日生から1936(昭和11)年4月1日生の方
95歳1930(昭和5)年4月2日生から1935(昭和6)年4月1日生の方
100歳以上※1926(大正15)年4月1日以前生の方

※101歳以上の方については、定期接種開始初年度(2025年度(令和7年度))に限り全員対象

令和8年度以降の対象者

経過措置として定期予防接種の対象となる方(令和8年度以降の対象者の方)は以下をご参照ください。

接種券について

定期接種の対象者の方へは、6月下旬に接種券を一斉に送付します。

ワクチンについて

帯状疱疹ワクチンには「生ワクチン」と「組換えワクチン」の2種類があり、接種回数や接種方法、接種スケジュール、接種条件、効果とその持続期間、副反応などの特徴が異なります。

帯状疱疹ワクチンには以下の2種類があります。

  • 生ワクチン(阪大微研:乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」)
  • 組換えワクチン(GSK社:乾燥組換え帯状疱疹ワクチン「シングリックス」)

接種回数や接種方法、接種スケジュール、接種条件、効果とその持続期間、副反応などの特徴が異なっていますが、いずれのワクチンも、帯状疱疹やその合併症に対する予防効果が認められています。

 生ワクチン(阪大微研)組換えワクチン(GSK社)
接種回数(接種方法)1回(皮下に接種)2回(筋肉内に接種)
接種スケジュール-通常、2か月以上の間隔を置いて2回接種(※)
接種できない方病気や治療により免疫が低下している方は接種不可免疫の状態に関わらず接種可能
接種に注意が必要な方
  • 輸血やガンマグロブリンの注射を受けた方は治療後3か月以上置いて接種
  • 大量ガンマグロブリン療法を受けた方は治療後6か月以上置いて接種

筋肉内に接種をするため、以下の方は注意が必要

  • 血小板減少症や凝固障害を有する方
  • 抗凝固療法を実施されている方

※病気や治療により、免疫の機能が低下した方、または低下する可能性がある方等は、医師が早期の接種が必要と判断した場合、接種間隔を1か月まで短縮可能

接種ができない方

以下の方等はいずれのワクチンも接種できません。

  • 接種前に発熱を呈している方
  • 重篤な急性疾患に罹っている方
  • それぞれの予防接種の接種液の成分によってアナフィラキシーを呈したことが明らかな方

接種に注意が必要な方

以下の方等はいずれのワクチンについても接種に注意が必要です。

  • 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患等の基礎疾患を有する方
  • 予防接種を受けて2日以内に発熱や全身の発疹などのアレルギー症状があった方
  • けいれんを起こしたことがある方
  • 免疫不全と診断されている方や、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
  • 帯状疱疹ワクチン(生ワクチン、組換えワクチン)の成分に対してアレルギーを起こすおそれのある方

帯状疱疹ワクチンの効果

帯状疱疹に対するワクチンの予防効果(報告)
 生ワクチン(阪大微研)組換えワクチン(GSK社)
接種後1年時点6割程度9割以上
接種後5年時点4割程度9割程度
接種後10年時点-7割程度

※合併症の一つである、帯状疱疹後神経痛に対するワクチンの効果は、接種後3年時点で、生ワクチンは6割程度、組換えワクチンは9割以上と報告されています。

帯状疱疹ワクチンの安全性

ワクチンを接種後に以下のような副反応がみられることがあります。
接種後に気になる症状を認めた場合は、接種した医療機関へお問い合わせください。

主な副反応の発現割合
 生ワクチン(阪大微研)組換えワクチン(GSK社)
70%以上-疼痛(※)
30%以上発赤(※)発赤(※)、筋肉痛、疲労
10%以上そう痒感(※)、熱感(※)、腫脹(※)、疼痛(※)、硬結(※)頭痛、腫脹(※)、悪寒、発熱、胃腸症状
1%以上発疹、倦怠感そう痒感(※)、倦怠感、その他の疼痛
頻度不明アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎ショック、アナフィラキシー

(※)ワクチンを接種した部位の症状(各社の添付文書より厚生労働省にて作成)

接種費用

生ワクチン(ビケン)4,000円
組換えワクチン(シングリックス)11,000円(1回あたり)

接種費用の減免について

以下に該当する方は接種費用が減免されます。
接種時に医療機関に受給証明書をご提示ください。

  • 生活保護世帯の方
  • 中国残留邦人等支援給付受給者の方

注意事項

以下に該当する場合は、定期接種として認められず、接種費用は全額自己負担となります。

  • 対象者以外の方が接種を受けた場
  • 委託医療機関以外で接種を受けた場合

接種場所

市が委託している医療機関

注意事項

  • 市内すべての医療機関で定期予防接種として接種ができるものではありません。
  • 接種対象者を「かかりつけの方、通院中の方」などに限定している医療機関もあります。
    接種が可能かを事前に医療機関にお問い合わせください
  • 予約時期によっては、全国的なワクチンの供給状況等により、接種希望日に予約できない場合があります。
  • 西宮市外の医療機関で接種を受ける場合は、事前に手続きが必要です。

接種時に必要なもの

  • 帯状疱疹定期予防接種券兼接種済証
  • 氏名・住所・生年月日等が確認できる書類(健康保険証等)
  • 予診票(各医療機関にて配布しています。)

該当者のみ必要

  • 身体障害者手帳(対象者の2に該当する方)
  • 生活保護受給証明書(生活保護世帯の方)
  • 中国残留邦人等支援給付受給証明書(中国残留邦人等支援給付受給者の方)

定期接種に関するその他の注意事項

  • 帯状疱疹にかかったことのある方についても定期接種の対象とします。
  • 定期接種の対象者が既に一部の接種を任意接種として行った場合は、残りの接種を定期接種として扱います。
    (※1回目は任意接種として取扱い、2回目のみを定期接種として取り扱う)
  • 組換えワクチンの交互接種はできません。
    (※1回目に生ワクチン、2回目に組換えワクチンの接種は不可)
  • 他のワクチンとの同時接種については、医師が特に必要と認めた場合に行うことができます。
  • 生ワクチンとそれ以外の注射生ワクチンの接種間隔は27日の間隔を置く必要があります。

既に任意接種として帯状疱疹ワクチンを接種した方について

過去に帯状疱疹ワクチンの接種歴がある方は、原則、定期予防接種の対象外となりますが、医師により「接種が必要」と判断された場合は、定期予防接種の対象になります。
接種を希望される場合は、接種医にご相談ください。

定期接種対象者から除かれる者等については、予防接種法施行規則第二条で規定されています。
同第二条第一項において規定の通り、当該予防接種に相当する予防接種を受けたことがあり、当該予防接種を行う必要がないと認められる場合は、定期接種の対象外となります。

任意接種に対する接種費用の助成について

任意接種として帯状疱疹の予防接種を受ける「満50歳~令和8年3月31 日時点で60歳以下」の方に対する、接種費用の一部助成を実施しています。
2026年(令和8年)3月31日までの予定)
詳しくは、以下のページをご確認ください。

帯状疱疹ワクチンについて(厚生労働省ホームページ)

厚生労働省のホームページへのリンクです。
帯状疱疹ワクチンの接種に関するお知らせ、ワクチンについての情報、よくある質問へのお答えなど、帯状疱疹ワクチンについての情報が掲載されています。

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お問い合わせ先

保健予防課

西宮市池田町8-11 池田庁舎3階

電話番号:0798-35-3308

ファックス:0798-33-1174

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