【北消防署】山火事にご注意ください!
更新日:2025年9月2日
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今年は例年より約3週間早い梅雨明けとなったことに加え、県内各地で7月の降水量が例年より大きく下回るなど、著しく雨が少ない状況が続いており、特に県内中北部を中心に山火事が頻発している状況です。
山火事の特徴
(1)発生すると早期に拡大する。
風や湿度などの影響を受けやすいことから、延焼が早くなります。
(2)消火が難しい。
消火のために山を登る必要があったり、消火栓などの消防水利が少ないことに加え、延焼が早いことから火災が広範囲にわたり、消防活動において苦戦を強いられます。
(3)鎮火までに時間がかかる。
一見消えたように見える火災も、落葉の下などがまだ燃えている可能性があります。消防防災ヘリやドローンを活用して燃えている可能性がある場所を探し、消防隊が徒歩で消火に向かうため、鎮火まで時間がかかります。
(4)山の機能回復までに時間がかかる。
山などの森林は、土砂災害の予防や水を貯える機能、二酸化炭素を吸収する働きがあります。
しかし、火災で失われると、その機能を回復するまでに数十年もの時間と多くのコストがかかります。
火災事例~岩手県大船渡市
岩手県大船渡市では、令和7年2月26日に山火事が発生し、同年4月7日に鎮火となりました。
大船渡市の2月の平均降水量は41mmですが、令和7年2月の降水量は2.5mm(平年比6%)と著しく雨が少なくなっていました。
また、火災当時は乾燥・強風注意報が発令されており、火災が発生・拡大しやすい気象状況でした。
被害状況
(1) 林野被害3,370ha(阪神甲子園球場 約875個分) ※2月19日からの火災の延焼範囲を除く。
(2) 人的被害 死者1人(男性90代)
(3) 住 家 90棟(全壊 54棟、全壊以外36棟)、非住家 136棟(全壊121棟、全壊以外15棟)
西宮市の森林面積は3,685haであるため、たった41日間で西宮市のほぼすべての森林と同じ面積が失われたことになります。
山火事を予防するには
山火事は火の取扱いの不注意で起きることが多くなっています。
以下の点にご注意ください。
(1)枯草などのある場所では、たき火をしない。
(2)たき火などで火を使った後は、完全に消火する。
(3)風が強いとき、乾燥しているときは、たき火や火入れはしない。
(4)たばこのポイ捨てはしない。
(5)火遊びはしない。
※野外での焼却行為は原則禁止されており、たき火については、軽微なものに限られています。
野外焼却に関する詳細情報は、下記リンク先を参照してください。
北消防署での取組み
北消防署では、山火事予防を呼びかけるため、ポスターを作製して広報を行っています。
市民の皆様も、西宮の豊かな自然を守るため、ご協力をお願いいたします。