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令和元年5月23日 市長定例会見

更新日:2022年5月11日

ページ番号:68632556

発表項目

  1. 「西宮市防災マップ」の全戸配布について
  2. 常設型フードドライブの実施について
  3. その他

1.「西宮市防災マップ」の全戸配布について

市長:よろしくお願いします。1つ目は防災マップの全戸配布ということで、5月18日から全事業者・全世帯、23万5000ヶ所に配布いたします。大方もう配布できているかと思います。今回の改定のポイントは、武庫川・有馬川について想定しうる最大規模の降雨による洪水浸水想定区域図を掲載したこと、北部地域の土砂災害特別警戒区域、レッドゾーンを掲載したこと、それから災害の種類ごと、土砂災害・洪水・高潮・地震等の避難情報の段階ごとに開設する避難所を掲載したということ、避難所のペット利用の可否を掲載したこと、さらには情報収集の方法、家族構成や世帯の事情に応じた備え、避難の際の注意点を掲載したことであります。今、私が聞いている限りでは、今回のは良いんじゃないか、と言っていただいたりしますが、ぜひこういう配られた機会にですね、まずはご家族でこれを見ながら確認をし、自助の範囲でご用意いただけることなど、確認をしっかりいただければと思います。市政ニュースは次の号(5月25日号)でもですね、1面に防災マップのことを掲載していますので、これを捨てることなく保存していただいて、そして記載すべきところを記載していただければと思います。私自身ももう書くところを書いてですね、家に置いておりますので皆さんもお願いします。そしてメディアの皆さん方を通じて、この防災マップを活用いただき、そして今の時点では確認をいただくということのお願いを呼び掛けていただければ嬉しく存じます。1点目に関しては私からは以上です。

記者:昨年高潮もあってですね、高潮のハザードマップというのは未だ大阪湾岸の最大想定の浸水予想図を県の方が発表しておりませんので作れないと思うのですが、当面これからの台風シーズンにかけて避難区域とか沿岸の方に対する呼びかけなどは、どういった形でやっていくとお考えでしょうか。

市長:今おっしゃっていただいたように、今出ている情報でやっていくと申しますか、まず防災マップを見ていただいて。ではぜひ一緒に見ていきましょう、ということなんですけれども。開いたところに高潮というところがあります。今ハザードの部分が正確にどこまで出てるか出てないかというようなことは、さて置いてですね、前回昨年の課題で、ここを見ていただきたいです。要するに2号線より北は高潮というと関係ないのですが、高潮になったらそれぞれの種別、注意すべきものによってですね、大きく変わるものですから。今回の場合、高潮被害の恐れがあるときに開設する避難所はここですと。比較的グレーのところはですね、他の洪水とかと比べると今までで頻繁に開けていたところ、というわけではないわけですが、常設の所は緑ですけれども、高潮の方はですね危険があったときには末広がりに開けますということになります。

新たなハザードが国なり県なり広域なりにでた時には、これを併せて見直すということはあるかもしれませんが、それを待っているよりはこの機会にですね、災害ごとに市の対応も変わりますし、市もその時々に判断するというよりは基本的な基準があるものですから、そういうものをお示ししているということです。ですから今の質問にダイレクトな答えになるかはわかりませんが、また新たな情報が国なりから出てきたときには、それがプラスアルファされることもありますが、基本的にはこういう形で高潮のときはこういう形。それからマップを開いていただいて、土砂災害のときにはこういう形で対応しますということを、今回災害の対応ごとに示しているということであります。

記者:高潮の避難所を掲載したのは今回が初めてですか。

当局:いままでは避難所の一覧というかたちで全部書いていたのですが、今回は土砂災害や高潮のときには、こういうときに開ける避難所をこういう順番で開けます、という風に書いたのは今回が初めてです。

市長:メリハリがついたと役所としては思っていますが、一方で市民の皆さんにこれをしっかりと自分の家はどこであるかとか、それを頭にいれていただいて、高潮というのは線路の北の方たちは関係ないですから、関係のある人ない人、市域が広いことで災害対応は色々な可能性が広がっていますので、市民の皆さんの理解と力を借りながら平時の時にそれぞれインプットしていただくということを考えています。

記者:北部南部というのは配る箇所を分けているのではなくて、セットで全地域に同じものが配られるということですか。

当局:市内全域をカバーしています。北部のハザードも南部のハザードもカバーしています。

記者:全地域に同じものが配られるということですか。

当局:そのとおりです。

市長:前回のもの、私が来る前は冊子形式のものが3種類だったのですが、あれはあれの良いところもあったのですが、今回の方がスッキリしましたし、コストも下がったということです。北部の方は高潮や津波は関係ないですから。

記者:必要に応じて家の壁にペタッと貼っておいて、という感じですか。

当局:壁に貼るのは難しいかと思います。わかるような所にクリップで付けといてもらうとか、といったところでも良いかと思っています。

市長:あと今回は特に情報の発信は教訓を糧に色々な形でやってまいりますが、マルチな1つの形だけでなく色々な形で情報をとる体制を、市民の皆さんにはこれから訴えていきたいと思っています。よく防災スピーカーが聞きとれない、といった話があったりしますが、今回ラジオをディスカウントして販売できるようにと、今までは4000円という半額補助でしたが、今回6000円の補助にして2000円で買っていただけるようにしたりとかですね。あとはLINE@も開設しました。今もまだ道途上ですが、さまざまなツールで情報を得てもらう体制を、この機会にしっかり確認いただきたいなということです。

記者:今回の主旨とはずれるのですが、各自治体がオープンデータを公開していると思いますが、防災についても防災アプリに取り込めるように色んな自治体が防災関係の情報をオープンデータとして出されていますが、西宮市はどのように進めているでしょうか。

市長:ダイレクトな答えになるか分かりませんが、必要であれば後ほど補足させますが、ヤフージャパンさんがポータル的な役割をしたり、ミラーサイト果たしますみたいな感じですが、まず私になってからヤフージャパンさんと提携を結んだのはございます。ただ、ミラーサイトは既に別のところにホームページのサーバーを外に置いてとうことで担保できるようになったので、このサービスは無かったですが、提携の中でですねオープンデータという文脈、情報が当方から発信しなければ伝わらないということだけでなく、他の自治体と一緒に伝えてもらうということに組み込むなどしております。ただ課題は多いですね。(会見後にオープンデータの取り組みについて説明を実施)

記者:参加する自治体が多くないとあまり意味がないということですかね。

市長:そうですね。

2.常設型フードドライブの実施について

市長:フードドライブ、今日は旗も用意していますけども、目指せ食品ロスゼロ、というようなことです。今もうすでにフレンテのコープの方ではご協力いただいているところですが、さらにそれを拡大してコープ8店舗では常設で、それからコーヨー甲子園店・甲東園店、マックスバリュ店などなど、あとイオンリテールのイオン西宮店、ダイエーの各店舗では1カ月のうち1週間、フードドライブ実施にご協力いただきます。食品ロスの環境の面でですね、市民の皆さんの協力をいただいて、そしてこれはフードバンク関西さんに提供してですね、そうして支援を必要としている方たちに届けていただくという仕組みです。

6月3日にイベントを行って、そこに私も出てまいります。6月3日にフレンテのコープのところで「フードドライブにご協力をお願いします。」というようなことで呼びかけるイベントも行う予定としています。市民の皆さん方の中で、お歳暮お中元でこれは食べないとか、そういったものを持ってきていただいて、というようなことでもあります。これがひとつの啓発になってですね、余計なものは買わないとか、そういうエコな取り組みを西宮市全域に広げていければなと思っています。

記者:阪神間や兵庫県など、他の自治体で食品ロス対策に本格的に取り組んでいる事例はありますか。

当局:これは全世界規模の問題になっていますので、色んな自治体で色んな取り組みをこれから進めていかなければいけないという状況ですが、この近隣では神戸市が既にこういった常設型のフードドライブを実施しています。あとはイベント型などで、例えば川西市で何かされているというのはあります。

市長:イベント型から常設型になるのが大変心強いなと思っています。

記者:市の方から呼びかけて、という形ですか。

当局:コープこうべは昨年度も8月と1月で3日間、イベントという形で西宮市と芦屋市と神戸市の全店舗でフードドライブをしたということがあります。西宮市内であればフレンテにあるコープ西宮で常設設置をしますということで、コープさんはもともと食品ロス削減に意欲的にされておられた、ということもあります。そして私どもも今後進めていきたい、という中で我々からアプローチさせていただいて、今回の実施店舗の設定に至ったということです。

記者:コーヨーとかイオンとかダイエーもですか。

当局:こちらからお願いをさせていただいたということです。もともとそちらでも一部店舗でやっておられたり、ということはあったのですが、なかなかそれが皆さんに知れ渡っていないということがありました。独自でされていた部分を、西宮市が集約したという形です。

記者:コープはコープ西宮だけが常設でやっていて、コーヨーやイオンなどほかのところでの常設は初めてですか。

当局:週替わりということになりますので、コーヨーさんやマックスバリュさんは、毎月第一週目はフードドライブをやっていただく、第二週目はイオンさんにやっていただく、第三週目はダイエーさんマルナカさんという形でやっていただくと。神戸市でもこのような感じで1カ月の中でこの週はフードドライブ、という形でやられているのですが、今回我々がコープさんとやりますように毎日やるという形ではやられてないです。神戸市では週替わりです。

記者:期間の取り決めをやったのは市ということですか。

当局:調整ですね。実は神戸市の方で、第二週目はイオン、第三週目はダイエー、という風に既にされていたので、イオンさんダイエーさんは神戸市でそのようにやっているので、チラシを作ったりとかいうことも、この週でやるのがやりやすいとうこともございましたので、各スーパーさんのご事情やご希望にも沿うような形で調整させていただきました。

記者:提供はフードバンクの各機関がされて、回収は各商業店舗がされると思うのですが、市の果たす役割とはどういったことになるのでしょうか。

当局:回収については市の職員が各店舗を回らせていただいて、フードバンク関西さんへお届するという形で協力させていただきます。

記者:実務的なことにも加わっていくということでしょうか。

当局:はい。神戸市の場合は各スーパーさんが回送など負担をされてということらしいですが、今回我々は回収ということでご協力させていただいて、各スーパーさんのご負担は極力少ない形で共にできたらな、ということで企画させていただきました。

記者:市の方で人手など、何か予算を使ってというようなことはあるのでしょうか。

当局:幟ですね。各店舗に2セットずつとか、あとはコンテナであったり、今日資料でお配りしているチラシですね。こういった啓発に予算は必要です。

記者:コープが常設設置をするのはコープこうべとして常設設置するのではなくて、西宮市域だけ常設設置するということでしょうか。

当局:コープ西宮の方は、先にコープこうべさんとして1店舗常設設置をモデル的にやろうということで先行してされていたわけですが、今回コープさんの8店舗でお願いをしています。これは我々の方で西宮市内を満遍なく地域をカバーできるようにと場所を考慮しまして、この店舗で常設設置をやっていただきたいと、こちらからお願いをさせていただいた次第です。

記者:モデル的にやっていたのはコープ西宮さんだけですか。

当局:毎日という形はそうです。

記者:コープ西宮は常設設置ですか。モデルで常設設置ですか。

当局:そうです。

記者:その時の実績はどれくらいですか。

当局:回収実績の方は、コープこうべさんの独自の取り組みなので、こちらでは回収実績はわからないです。

3月からですかね、コープ西宮で常設設置を始めたのは(実際は1月から)。先ほど申し上げましたように、8月と1月に3日間ずつそれぞれフードドライブを全店舗をあげてやっていた件については実績は聞いているのですが、そちらでは計6日間で西宮市内のコープ全20店舗で合計925キロの食品が集まったということで聞いております。

記者:6日間ですか。

当局:6日間です。正確に申し上げると、昨年の8月20日から22日までの3日間と今年の1月15日から17日の3日間。3日ずつ計6日間で925キロの食品が集まったということです。20店舗合計です。

記者:925キロは何食分になりますか。

当局:持ち寄っていただくものによって大小さまざまなので、一概には言いにくいかなと思います。

記者:コープの8店舗は西宮市内の全部のコープこうべの店舗ということですか。

当局:いいえ、コープこうべさんは西宮市内で20店舗あるので、そのうちの8店舗で今回お願いしたという形です。

記者:第四月曜から翌日曜までが空きとなっているのは、もし協賛があれば入れたいなということでしょうか。

当局:その通りです。西宮市内でもまだ他の事業者さんがおられますので、できれば入っていただければなということです。

記者:確認なんですが、常設は兵庫県内では神戸市に次いで2番目ということでしょうか。

当局:県内全部の状況までは把握していないのですが、阪神間で言うと神戸市さんが先行しているということです。

記者:阪神間に限れば2番目ということでしょうか。

当局:川西市もイベントとしてされていたと思うのですが。

記者:常設はめずらしいということでしょうか。

当局:そうですね。この阪神間で言えばそうなりますね。

記者:オープニングイベントというのは、コープでされる6月3日のイベントに市長も参加されるということでしょうか。

市長:はい、そこに行きます。我が家のものを持っていきます。呼びかけて挨拶をします。家に何があるか分かりませんが、持っていこうと思っています。きっと何かあると思います。

記者:コープ西宮の常設ってもっと前からではないでしょうか。おそらく1月頃からやっていたような気がします。確認していただいた方がいいかもしれません。

3.その他

当局:その他の議題ということですが、5月に大津市で園児の方が亡くなられるという悲しい事故ありました。それを受けて市長の方からお話させていただきたいと思います。

市長:大津での事故を受けて、現在進行形の話ではありますが、当方から大きく3つのことやっております。1つは国・県等から通達が出されておりますが、これを各幼稚園・保育園・小規模保育施設・学校などに伝達しておるということであります。それから併せて西宮市の方では、各自動車事故ないし自転車事故の統計と言いますか、それを学校区ごとに示したものを作っております。既に公立の学校等は良く承知をしているとこでありますけれども、例えば地域型の小規模な保育所とかはですね、どこでどんな事故があるとかいうようなことを十分ご存じない場合があるものですから、認可外保育施設を含めて私立幼稚園、地域型の小規模の保育所、認可外保育園、市立の幼稚園・学校等にですね、交通安全対策で自動車自転車事故マップというものをお知らせお伝えをして、配布をしているということであります。

併せて今、市民からのお問合せ、そしてさまざまなお声をいただいているところですが、市の方では主要な交差点の安全対策ということで、交通量の多い主要な幹線道路の交差点についてガードレールの有無を今すべてチェック、すべてと言いますか対象とした路線について確認チェックをしたところであります。そしてこの先どういうところに行くかというのは、いま中で議論調整することでありますけども、国等の動向を見ながらではありますが、いずれにいたしましても防げるもの、予防できる可能性のあるもの、そして市民の不安を少しでも減らしていけるような策として市がやっていけることについて、今後役所としても対応して参りたいと思っているところでございます。大きな話でありましたから、現実まず市として対応をスタートしているということでお知らせをしたということであります。私の方からは以上です。

記者:国県の通達というのはどういったものでしょうか。

市長:厚労省から保育所等での保育における安全管理の徹底についてというようなことで、必要ならば後でお渡しいたしますけれども、厚生労働省から今のような内容で、地域の保育所外での活動の際の移動経路の安全性や職員の体制などの再確認を含め、改めて管内の保育所等に周知いただくようにお願いします、とこういうことです。

市長への手紙ということではないですが、土木の方にはじゃんじゃん電話がかかってきたようでございます。

記者:どうして欲しいという内容でしょうか。

市長:ここが危険だとか、といったことです。

記者:それはどういう立場の方でしょうか。

市長:私自身も普通の市民、普通というか子育て中というわけではなく、これを機会に普段通ってたときから危険だと思っているというような方がいたり、見守りボランティアをやっている自治会の人であったり、であります。ただ、それに関して統計はとっておりませんから。あとは親の方からもあるでしょうし、というところでしょうか。ですから今回、子供の親の対象者若しくは保育所・幼稚園の関係者以外のある意味全国民的心配事として、多くの方が思っていらっしゃることでございます。

記者:先ほど主要交差点のガードレールでのチェックを、そこまではしたというお話でしたでしょうか。

市長:しました。ただし、言葉が適切かどうか分かりませんが、まずはざっくりということであります。ですから交通量が多い所で、交通量が多くない全部の市道をチェックしたわけでもありません。

記者:主要交差点何か所をチェックして、ガードレールがあるのが何か所、というデータはあるのでしょうか。

市長:私の手元にはありますが、ただこの抽出の仕方もですね、とにかく時間的なものがですね、まずは所管の担当課として気になるところを全部見てくれ、というような形で言いましたので、これで全部網羅しているとは思いません。そこから見て、もっとここの道チェックした方が良いじゃないかとかですね、それから市民の方たちからの声とかですね。あとは、どこまでやるのかということですね。通学路になっているような所は承知していますけれども、お散歩道とかは正直全部承知していないところでありますから、そこの中でですね、これから抽出をして対応をどこまでできるかというところだと思います。

記者:具体的には補正を積んでですね、国とか県から降りてくる可能性もあると思うのですが、ガードレールの設置など、ハード面の対応というところまでいくのでしょうか。

市長:去年のブロック塀のときとある意味似ていると思うのですが、まず既決予算がありますから、既決予算の中で泳げるというか。しかし既決予算は道路の補修とかそういうのも含めてなので、これを大々的にやるとなると、おっしゃったような話になるのでしょうね。一方で大津市の越市長が国に補助金出してくれ、と言いに行ったというのもあるのですが。ただ、ブロック塀のときと同じで、同じスキームになるのであれば、あとで決まっても遡及されるとかもあるのか、しかしブロック塀と違ってガードレールの場合はちょっとしたものを付けるのであれば、1つがべらぼうにお金がかかるものばかりではないですから、ちょっとそこは正直まだわかりません。ただ、こうやって抽出したのはですね、どんなもんだろうか、というような感じで見ているものであります。

記者:道路は国道や県道で管理者が違ったりするのでしょうか。

市長:そうですね。

記者:今回点検したのは、国道も県道も関係なく実施したのでしょうか。

市長:私が把握している限りでは市の道路が主体です。なので国道2号とかは今回の調査、第一次調査で市が主体的に調査したところではございません。171号とか2号とか臨港線の一部、ここから東は県道だとか、そういったところはご指摘のとおりで。まず市として市が責任を負う所、ここから県と国と合わせ技でいくのでしょうね。

記者:市道が中心ということでしょうか。

市長:市道が中心ですね。

記者:市道であれば市の裁量で付けるとかを決められるということでしょうか。

市長:市の責任で付けなければいけないところは、付けなければいけないでしょうね。

こうやって見てみると、結構ついていないところがあるなというのが正直ありますし、これを全部いけるかなとかですね。

記者:変な話ガードレールがあっても、という話もありますか。

市長:正直そうですね。正直そうですけど、まあしかし、というところではないでしょうか。

記者:(大津の事故は)人のミスでしょう。

市長:そうですけども。

記者:大津の事故でもガードレールがあれば少なくとも自動車が園児を直撃して、あれだけの方が亡くなったのかどうか。ガードレールの有無でずいぶん違ったのではないか、という仮説はありますよね。

市長:可能性は減りますよね。大津の場合も交差点ではなく、横断歩道のところから行ったように見えたりもしますし、難しいですよね。

記者:市民の不安感を減らすということであれば。

市長:そういう意味ではそうですね。ですから市として認識をしている事故が多いポイント、そこをすべて手当できるに越したことは無いのですが、警察といっしょに情報共有したところで、自転車と自転車の事故とか、車と自転車の事故とかそういうのが全部プロットされていますから。

記者:担当課はどこになるのですか。

市長:土木の道路計画課です。道路の安全状況の確認をしたのは道路計画課ですけども、幼稚園や保育園に知らせるのは教育委員会であり、こども支援局であるということです。

記者:国道や県道に関しては、県や県警が進めているのでしょうか。

市長:今は詳細は承知していないですけども、当然何かしらやっていくと思います。今日の会見のタイミングがあったので、現時点の話ですけれども、こちらの方も合わせて確認していると思いますが。

記者:県とかと情報交換をするということでしょうか。

市長:もちろんです。

記者:次の議会で、大津の事故を受けての何かを考えていますでしょうか。

市長:現時点で補正をあげてというところには正直至っていないです。今度の議会は代表質問があるわけでも施政方針があるわけでもないですから。しかし、一般質問の中で必ず誰かが言っていただくであろうと。そういう意味では私からというのは。まだ議会の流儀が1年しか回っていないのでわかっていないですけども、そういう意味では今日お話ししたのは、議会というよりかは市からこの機会に発信させていただく良い機会と思いまして、現時点のところで申し上げたということです。ただ難しいのが私の発信のニュアンスですよね。これで全部終わりというわけでも当然ありませんし、現在進行形でもありますから。どうですか他の市は?全国的な話ですからね。

記者:どちらかというと流れとしては、免許返納の方が自治体の取り組みとしては良いのではないでしょうか。池袋の件もありますし、影響が大きくて。

市長:それも市として当然頭にあるところですけども。ただ、大津はそんなにお年寄りではなかったですよね。

記者:大津は関係ないですね。

市長:池袋の方は80数歳のお年寄りでしたね。

記者:それも頭にはございますが、現時点ではそれを促すという程度になっておりますが。

記者:市立尼崎高校の話を聞きたいのですが、バレー部や野球部で起こったことなど。市立高校で体育科があるというちょっと特異性のある話ではあるのですが、市立高校を抱える首長として体罰というものであったり、事件の感想というよりかは改めて市立高校内の体罰についてどのようにお考えでしょうか。若しくは市長の方からボールの投げかけをされたのであれば教えていただきたい。

市長:ボールの投げかけというところまで行くかどうかですけども、昨日担当の部長と西宮の高校ではそういうことは無いですよね、と私から聞いたところです。当然無いと認識しております、ということなのですが、結局どう思いますかというような話をしました。私もそうだなと思ったのが、一番現場を熟知しているわけではないのですが、教育委員会側として見てみると、ひと昔前の対応なのではないでしょうかと。つまり外にああいったニュースが出ることが悪いことだということが、もしかしたら刷り込まれて思っていたのではないかと。しかしそれはそれぞれの学校、市立学校は2つありますけれども風通しよく、昭和の時代のガバナンスではなく、平成スタイルで西宮ではやってきたつもりですと。なのでそういったことはございません、というようなことを言っていました。私としては、まずその一言を信じるところではあります。あとは私もニュースを見ただけですが、ひと昔前であっても鼓膜が破れるまでやるというのは、殴り方も昔の先生はわかっていたような気がします。そういう意味では、いきすぎるにもほどがあったという気がしないでもないですが、インターハイで優勝するというのはそれだけ大変なのか、にわかに信じがたいところですけれども。風通しと言いましたけども、教育員会を信じる信じたい立場ではありますけれども、何かしらきっかけ一端とかがあったときにですね、それが市長への手紙という形でも結構ですし、色んな形で風通しよく予兆の段階で何らか別のところへ知らされるような形になれば未然に防げるのかなと思います。ですから今回の尼崎の場合、ゴールデンウィークにあの事象が起きたのが初めてでは無いのでしょう。ああいうのはきっと。ちょっと感想めいたところですけども。

記者:市内で起きた事案ではないので、そこまで過敏に反応する必要はないのかもしれませんが、改めて部活動だったりとか校内の体罰について調査をするということはお考えではないですか。

市長:現時点では考えておりません。部長と話した中で、教育長とも話をしていくべきことだろうと思います。

記者:今後これは教育長が。

市長:そうですね。昨日と今日は全国の教育長会議で富山に行っていますので。

記者:今回の市尼の事案はスポーツ推薦というのが構造的な問題で、結局それが蛸壺のように都合が悪いものは保護者であっても言わないようにしよう、という構造的な問題があったかと思うのですが、市立の西宮の高校についてはスポーツ推薦とかそういうのはあるのでしょうか。

当局:あまり聞いたことがないですね。あるのかどうかわからないですが、あまり聞かないですね。

記者:西宮の高校は普通科だけなのですか。

市長:いえ、グローバルサイエンスや市立西宮東は、私の講義の行った現代社会のようなものがあるのです。

当局:西宮に特化した授業をしてます。

記者:市尼ではいわゆる体育科という形で科があると思うのですが、そういうものではなく基本的には普通科のイメージでしょうか。

市長:体育科はなかったと認識しています。なので今回サッカーなど強かったですが、みんな普通に頑張っている子という理解です。

記者:昨日また1件懲戒処分の発表がありまして、職員の不祥事が相次いでいるという印象なのですが、市長として受け止めや不祥事の根絶に向けたお考えを伺えればと思います。

市長:ちょっと多すぎますよね。考えはもちろんあります。ここで私から何も投げかけないという風には思っておりませんので、職員に対して今はまだ整理しているところです。公務員という立場が、ある意味公権力をお預かりしている立場で、厳しい立場でありますから。大半の職員は大丈夫だと思いながらですね、一方で数多くでているのも1つの事実なもんですから、ここは組織として自分の所属する組織がこうしてさまざまな不祥事が起きているということを受けて、市長から職員に何らかのメッセージをと今考えているところではあります。そして対策と言いますか、特に今1回目の裁判、下水道と土木の件でありましたけども、若い職員が、若い職員に限らずですけども、本来私なり幹部職員からすれば知っているはずと思っていたことが、もしかしたら知っていなかったのではないか、備えるべきこと踏まえるべきこと、当然あると思っていたものが無かったのではないかということ。それは仮説ですけども、それを今調査をしながら、そしてそれを単に個人のことと片付けるのではなく、組織として市民に信頼されるような形にしていくということです。当然議会からも多くの声があろうかと思います。それまでには今、整理の現在進行形でありますけども、それが中での整理だけではなくて、形に見えるような形で発信をして、そして不祥事が無い西宮にしていきたいと思っております。

記者:若い職員、たしかに昨日も30代の件がある一方で、幹部職員、人事部の方で問題として報じられてしまったということもありました。昨日のような事案というのは認識の甘さというので片付くと言うのはあるのですが、ある一方でですね、根深いというか幹部職員までというのは中々ショッキングなものであったと思うのですが、そこに関してはいかがでしょうか。縦にも横にも不祥事が広がってしまっているというものなので、逮捕者を出した案件以外にも対策を整理していつまでに何か形で出せるものがあるのか、まだそれも検討中なのかいかがでしょうか。

市長:今現時点でいつまでにということではありませんが、たしかに今言及された件は正直私もショッキングでありました。いつまでにというような形ではありませんが、また同時にいつまでにというようなことをご示唆いただいたので、議会の際にはそういうような問いかけもあるでしょうから、それには次答えられるようにしたいと思います。しかし、そんなに長くじっくりかけるというような話ではないです。

記者:職員の研修計画の見直しですとかは動いているのでしょうか。

市長:実際動いています。土木・下水の方は北田副市長が、全体の市職員の方は田村副市長というような形になりますが、総務局長も新しくなった中で当然全職員に対してということではあります。

記者:ショッキングというのは、そういった立場の方がという主旨でしょうか。

市長:そうですね。

記者:内容も遺憾ということですが、あろうことか人事部門でということも。

市長:それはおっしゃる通りですね。そういうことを予想も想定もしていなかったことですから。夢にも思わないことですよね。

記者:着任前ではあるのですが、人事部門で会見されたことをした人が起こしてしまったということで、我々のようなクラブ加盟以外のマスコミにも出ておって、いわゆる大衆紙や週刊誌で良くないほうで西宮という名前があげつらわれている現状に対してはいかがでしょうか。

市長:まず、市民の皆さまには申し訳ないことだと思いますし、信頼あってこその市政ですから、悪い意味で西宮市の名前が出てしまったことに関しては、ひとつ一つ信頼を取り戻せるように頑張ってまいります。

会見の動画配信

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