令和7年7月(夕焼けや 勤め新たに 赤胴車)
更新日:2025年8月10日
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てくてく歳時記
令和7年7月
小高い砂州から名付けられたといわれる高須町には、西日本最大級の団地である武庫川団地が広がります。かつてこの辺りには、鳴尾速歩競馬場や鳴尾ゴルフ場がありました。その後、川西航空機などの工場が立地し、工場へ従業員や資材を運ぶために阪神武庫川線が昭和18年に開通しました。
戦後も、多くの工場が稼働していたものの、ばい煙や粉じんなどの公害もあり、工業地区から住宅地として土地利用を転換することとなります。こうしてできた武庫川団地は、昭和54年に入居が始まり、59年には阪神武庫川線が延伸、武庫川団地前駅が開設されました。
この頃、武庫川団地の多くの住民を乗せて走ったのは、鮮やかな赤の帯が印象的な赤胴車です。この愛称は、当時の人気漫画「赤胴鈴之助」にちなんでいるそうです。赤胴車は、令和2年6月に引退(※)しましたが、武庫川線で最後まで活躍した縁で、当時の運行車両は、武庫川団地の広場で保存されており、地域のコミュニティ拠点となっています。
夏の夕焼けを受けた赤胴車は、素敵な景観が一層際立つようにも思えます。皆さんも是非一度、訪れてみてください。
(※)赤胴車のデザインは、5月から、 急行用8000系車両に採用され ることとなり、順次運行しています
≪写真≫武庫川団地に保存されている赤胴車
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