あれからどうなった?財政構造改善の今

【問合せ】財政構造改善推進課(0798・35・3328)

財政構造改善の取組を進めています

本市では、赤字基調である財政体質を改善すべく、令和5年10月に「財政構造改善基本方針」、7年2月に「財政構造改善実施計画」を策定しました。財政基金取崩しに依存しない財政体質の確立に向け、10年度までの5年間で取組を進めています。

【市ホームページ】西宮市財政構造改善について

歳入増の取組
  • 市有地・公共施設跡地等を活用した財源創出
  • 施設使用料の改定
  • 基金等の運用方法の見直し
など
歳出減の取組
  • 内部事務改革による経費削減
  • 人件費の抑制
  • 施策や事務事業の見直し
など

取組状況(1)
実質単年度収支が改善

令和6年度普通会計決算では、財政基金積立金や赤字要素である財政・減債基金取崩額の影響を除いた実質単年度収支は、計画策定時の45億5100万円の赤字見込みに対し、14億9300万円の赤字となりました。

グラフ:実質単年度収支の推移
実質単年度収支の推移(実質的に赤字が続いています)
平成30年度 -4.96億円
令和1年度 -50.43億円
令和2年度 -10.68億円から44.37億円 土地開発公社からの貸付金返還の影響で黒字に
令和3年度 28.87億円 新型コロナウイルス感染症に関する
国からの交付金などの影響で黒字に
令和4年度 -42.41億円
令和5年度 -38.81億円
令和6年度 -45.51億円(計画策定時の収支見通し)
から-14.93億円

赤字ですが計画策定時より改善

  • 市民税・固定資産税…8億1300万円増
  • 県税交付金(注1)…20億5200万円増

(注1)地方消費税交付金、株式等譲渡所得割交付金、配当割交付金等

ポイント
計画取組効果額の増加に加え、税収の増加などの影響もあり、予測していた赤字が大幅に圧縮されました

取組状況(2)
基金残高の見通しが改善

計画策定時には、96億円と見込まれていた令和11年度の財政・減債基金(貯金)残高が、160億円になる見通しとなり、10年度には収支が均衡する見込みです。

グラフ:財政・減債基金(貯金)残高の推移・見込み
ポイント
基金(貯金)を取り崩して不足分を補填(てん)してきましたが、令和10年度には、基金を取り崩さなくても収支が均衡する見込みとなりました

状況は改善したものの、取組の継続が必要です

今後取り組むべき課題
限られた経営資源の中で事業を行う仕組み作り
社会構造の変化による社会保障関係経費の増や税収の減、物価・人件費上昇を考慮しながら事業を行う仕組みを作り、収支を均衡させます
地域のニーズや時代に即した公共施設の在り方の検討
令和11年度以降も、老朽化した公共施設への投資的経費が見込まれます。事業を厳選し、施設を建て替え・改修する際には、集約・再編も検討します
市民サービス向上と、市役所内の業務改善を両立
DX推進や業務効率化により、市役所内の業務を改善し、市民サービスの向上と、人件費に係る経常収支比率減の両立を目指します
魅力ある西宮市であり続けるために
写真:石井登志郎市長
石井登志郎市長

このほど、令和6年度の決算がまとまりました。このままいけば、災害など発生時の緊急的な対策を迅速に行うために必要と試算される、150億円程度の財政・減債基金残高を維持しながら、10年度以降はおおむね収支均衡に向かう見通しです。

ただし、財政構造改善はここからが本番です。魅力ある西宮市であり続けるためには、単に予算を削るのではなく、そもそもの構造・発想を変えることで新たなリソースを生み出し、市民サービスの向上や、未来を担う子供・子育て支援施策、将来を見据えた必要なインフラ整備等を行っていく必要があります。例えば本市の公共施設には他市と比較して古い施設が多く存在します。これらを単に建て替えるのではなく、集約していくことも考えなければいけません。

これからは従来の手法にとらわれることなく、柔軟な発想をもって、次の100年に向け、新しい西宮市を作り上げていけるよう取組を進めてまいります。

《元号・西暦対照》
  • H30…2018年
  • R1…2019年
  • R2…2020年
  • R3…2021年
  • R4…2022年
  • R5…2023年
  • R6…2024年
  • R7…2025年
  • R8…2026年
  • R9…2027年
  • R10…2028年
  • R11…2029年

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