石井市長の「てくて句 歳時記」
今月の一句!
小春日や 命の砦 着々と
西宮市長 石井 登志郎
いよいよ来年7月1日、国道2号沿いの津門大塚町に、県市統合病院となる西宮総合医療センター(仮称)が開院します。デジタル技術を駆使した高度専門医療・救急災害医療を提供する病院で、ヘリポートの整備、免震構造の採用など災害に強く設計され、地域中核病院にふさわしい幅広い医療を提供します。
この新病院の建設に伴う発掘調査では、埋没古墳群が見つかり、周辺にあったとされる大塚山古墳と津門稲荷山古墳という2基の前方後円墳との関連性に注目が集まりました。特に、地域の伝承では、大塚山古墳の石室の内部は朱で塗られていたといわれ、相当な権力者が葬られていたのではと想像されます。津門大塚町の町名も、大きな古墳(塚)にちなんで名付けられたと伝わっています。
新病院の西隣には、緑に囲まれた芝生広場や多目的広場に加え、幼児用遊具や健康遊具、ウォーキングコースを備えた大塚中公園が整備されます。また、災害を想定したかまどベンチも設置され、地域の人や病院利用者など、誰もが利用しやすい公園となります。
新病院が、阪神圏域に暮らす人々の「命の砦」としての役割を果たすよう期待しています。
工事が進む西宮総合医療センター(仮称)と大塚中公園








